マッサージが発達・発育をうながすメカニズム

運動発達を促す3つのメカニズム

  1. 動く
  2. 感じる
  3. 分かる

人は上の図のように運動発達サイクルをグルグル回すことで、カラダの地図が作られます。

 

しかし肢体不自由のお子さんは、動くのが苦手なのでサイクルを回しにくい状態です。

 

マッサージは3つの作用でサイクルをスムーズに回せるようにサポートをします。

① 動きやすい体を作る


マッサージの主な効果です。

固くなった筋肉や関節、伸びにくくなった皮膚・筋膜の柔軟性を改善、動きやすい体を作ります。

 

そうすることで、サイクルの「①動く」をサポートします。

② 繰り返し脳に伝える


皮膚、筋膜、筋肉、関節を刺激して

  • ここに腕があるよ!
  • 腰と足は繋がってるよ!
  • カラダの輪郭をこんな感じ!

と何度も繰り返し脳に伝えます。

 

そうすることで、サイクルの「②感じる」をサポートします。

③ 脳血流を改善する


一部の脳性麻痺のお子さんでは局所の脳血流量の低下が報告されています。


マッサージで固さを改善したり、呼吸を楽にすることで脳への血流を改善します。

 

そうすることで脳機能を改善、サイクルの「③分かる」をサポートします。

体の発育を促す4つのメカニズム

肢体不自由の子さんは、

  • 筋肉の固さ
  • 呼吸のし難さ
  • 睡眠の質の低下

などによって体の成長もゆっくりになりやすいです。

 

マッサージを受けることで発育も促すことが出来ます。その仕組みをご説明します。

① 栄養が行きわたる


マッサージをすると心身がリラックスして、副交感神経が活性化します。そうすると胃腸や肝臓などの内臓が元気になります。


内臓が元気になればしっかり栄養を吸収・利用することができ、体を育めます。

② 幸せホルモンが分泌


穏やかで心地よいマッサージは、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンを分泌します。


オキシトシンは発育に良い影響を与えるほか、心を安定させたり、自律神経を整えたりとさまざまな効果のある有益なホルモンです。

③ 血流・リンパ流の改善


筋肉が柔らかくなると血管・リンパ管への圧迫が減って循環が改善します。


循環が良くなれば新鮮な栄養・酸素が隅々まで届き不要な老廃物はしっかり回収されて健康になります。

④ 成長ホルモンが増加する


肢体不自由のお子さんは

・筋肉の過緊張

・呼吸障害

・不快感、痛み

などによってストレス状態であることが多いです。


慢性的なストレス状態ではコルチゾールが増加します。

このストレスホルモンは、成長ホルモンの分泌を著しく低下させます。


下図は高コルチゾールが成長ホルモンの分泌量に与える負の影響を示したものです。

本来、22時前後でピークに達する成長ホルモン値が低下していることが分かります。

マッサージは心地良くリラックスすることでストレスを緩和、ストレスホルモンを減らすことで間接的に成長ホルモンの分泌を助け、発育・発達にプラスに働きかけます。